株式会社エル・ティー・エス(6560)の上場が承認されました!

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上場日は12月14日(木)になります。

※各項目の評価点は個人の感覚による初値影響度です。5段階で最高評価が5です。




エル・ティー・エスの事業内容


株式会社エル・ティー・エスは東京都新宿区の会社で、RPA・AI・ビジネスプロセス可視化等を活用し、企業変革と働き方改革を推進するプロフェッショナルサービスの提供及び企業のIT人材不足を解消するマッチングプラットフォーム「アサインナビ」の提供を行っています。

事業内容は①「プロフェッショナルサービス事業」と②「プラットフォーム事業」に分かれます。 

①のプロフェッショナルサービス事業では、ビジネスプロセスマネジメント、コンサルティング、デジタル活用サービスを提供しています。

幅広い業種の企業変革を顧客の現場に入り込み、顧客の課題やエル・ティー・エスグループが支援する顧客の変革テーマに応じて、各サービスの支援内容を組み合わせてワンストップで提供しています。

②のプラットフォーム事業においては、「アサインナビ」の運営を行っています。

「アサインナビ」では、IT人材とITプロジェクトに取り組む顧客企業が直接つながるプロフェッショナルクラウドソーシングの場を提供することで、IT業界の多重下請け構造の改善及び高単価案件の提供を実現し、法人会員数は継続的に拡大しています。

また、IT企業・人材・案件の「情報」を活用し、IT企業を対象としたM&Aの支援サービスも開始しています。

事業内容に「AI」というフレーズは入っているものの、実質的にはコンサルティング会社に近いイメージで、過大評価はできないように感じます。

事業内容(業種)の評価点は3です。

エル・ティー・エスの業績動向


エル・ティー・エスの最近の業績動向ですが、

・直前々期(2015年12月期) 売上高約18億、経常利益約1.0億
・直前期   (2016年12月期) 売上高約19億、経常利益約0.1億
・申請期   (2017年12月期) 売上高約17億、経常利益約1.4億 (3Qまで)

となっています。

直前期は直前々期と比較して増収ですが利益は減益となっています。

申請期である今期は3Qまでの業績は順調で、このまま行くと前期比で大きく増収増益になる可能性があります。

業績動向面での評価点は4です。

株主構成、ロックアップ、ストックオプション


エル・ティー・エスの株主構成は、筆頭株主が株式会社クレスコで、約20%を保有しています。

このため、エル・ティー・エスは株式会社クレスコの持分法適用会社という位置づけになります。

次いで代表取締役社長の樺島 弘明氏で約17%を保有しています。

その他、役職員のほか、VCが株主に名を連ねています

ドリームインキュベータ、グローバルブレイン、フューチャーインベストメントといったVCの保有比率が合計で約27%あります。

ロックアップは、上記のVCを含め主要株主には90日間のロックアップ(株価1.5倍での解除条項あり)がかかっています。

ただ、ストックオプションの発行は、発行済株式総数の約27.3%とかなり高い水準になっています。

また、ストックオプションについてはロックアップ対象ではあるものの、日数の制限はなく、株価1.5倍での解除条項がかかっているのみです。

株主構成、ロックアップ、ストックオプションなどの需給面の評価は2です。

公募・売出の状況


・公募株数 500,000株
・売出株数  150,000株
・OA株数     97,500株

・想定発行価格  630円
・吸収金額         4.7億円

市場からの吸収金額は4.7億円とかなり少額になっています。

公募・売出面での評価点は5です。



上場日


上場日は12月14日(木)で、アルヒと2社同日上場になります。

前日の12月13日は4社同時上場となっており、IPOが続く時期となっています。

上場日の評価点は2です。

上場市場


上場市場は成長企業が集まる東証マザーズです。

上場市場の評価点は5です。

主幹事証券、幹事証券


エル・ティー・エスの主幹事証券は大和証券が務めます。

また、幹事証券にはSBI証券、SMBC日興証券、いちよし証券、岩井コスモ証券、 マネックス証券、エース証券、藍澤証券が入っています。