SBI証券が主幹事を務めるVALUENEX(バリューネックス)株式会社(4422)が、10月30日(火)に東証マザーズに新規上場します。

SBI主幹事のIPOとなると
 ・IPOチャレンジポイントによる当選時の配分枚数は何株か?
  (複数配分? 100株配分?)
 ・SBI証券のIPOチャレンジポイントを投入すべきか否か?
 ・投入する場合にボーダーラインは何ポイントか?
 
といった点が非常に気になるところです。

これらについて予想してみたいと思います。


当選時の配分枚数の予想


VALUENEXのIPO時の公募・売出株式数は511,700株です。

このうち、SBI証券への配分株数は378,100株となっています。

ではここで、2017年以降のSBI証券主幹事のIPOについて、「SBI証券への配分株数」と「IPOチャレンジポイントを利用して当選した当選者への配分株数」の実績を見てみましょう。

SBI主幹事のIPO
 会社名  SBI証券への配分株数  当選者への配分株数
マリオン206,600株100株
エクスモーション309,700株200株
GA tecnology510,000株300株
エーアイ476,400株200株
ライトアップ603,400株300株
エヌリンクス346,800株200株
RPAホールディングス510,000株300株
みらいワークス182,100株100株
イオレ216,400株100株
ディーエムソリューションズ167,200株100株
ビーブレイクシステムズ265,200株200株
アセンテック348,500株200株
ネットマーケティング825,600株300株
No.1374,000株200株
ピーバンドットコム696,000株300株


これを見ると、過去、SBI証券への配分株数が300,000株を超えている時には200株以上が配分されてきています。

今回のSBI証券への配分株数が378,100株であることを考えると、
VALUENEXについても複数単元の当選が濃厚です。

次に、複数当選の可能性が高いとして「300株の配分の可能性はどうか?」というと、こちらは過去の実績からすると500,000株以上がSBI証券に配分された場合に配分される株数のため、今回は300株は厳しいように思います。  

結論として、VALUENEXのIPOチャレンジポイントを使用して当選した時の個人への配分株数は200株と予想します。


IPOチャレンジポイントのボーダーラインの予想


では、VALUENEXの株を手に入れるためのIPOチャレンジポイントの必要ポイントのボーダーラインはどの程度になるのでしょうか?

VALUENEX株式会社の事業内容は、【特許・文書解析ツール「TechRadar」、「DocRadar」のASPライセンスサービス、これらを用いたコンサルティングサービスの提供】で、ビッグデータ、AI関連となり、IPO市場で人気化する事業内容です。

それ以外にも
 ・上場日はVALUENEX1社の単独上場
 ・市場からの調達額が比較的少額
といった長所があります。

また、株価については当初の想定価格は1,520円でしたが、仮条件のレンジは1,700円~1,840円と大幅に上振れてきました。
市場で評価され(機関投資家に人気があり)、強い需要があったことを示しています。

一方、マイナス要因としては株主としてVCの保有株数が多いこと、株価が公募価格の1.5倍になった時点でロックアップが解除されることが挙げられます。

また、SBIのIPOチャレンジポイントは、SBI証券が先日実施したポイント増額キャンペーン(落選時のIPOチャレンジポイントが通常の5倍になるキャンペーン)により全員のポイント数が急に増えた結果、1ポイント当たりの価値が低下してしまっています。

これらの要素に加え、過去のSBI証券主幹事の銘柄のIPOチャレンジポイントのボーダーラインも踏まえると・・今回のVALUENEXのボーダーラインの目安は345ポイント程度になるのではないかと予想します。

結果がどうなるか、楽しみにしたいと思います。